見直しの後片付け 新しい管理会社をチェック
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ということで、いよいよ管理会社の見直しが終わりました。
ここまで長かったね。ようやく休めるよ。
それが、まだ休めない。
理事会(専門委員会)には、新しい管理会社の仕事ぶりをチェックするという、大事な仕事が残ってる。
何をチェックするの?
彼らの仕事ぶりを全般的に。
見直しを主導した者として、成り行きを見届ける責任があるじゃないか。
あるかな?
あるよ。
見直しを進めて、サービスが前より悪くなったら、理事会メンバーだって肩身が狭い。
そりゃまぁそうだけど。
そうならないよう、しっかり面倒を見ようということだ。
新しい管理会社のね。
これから永遠に面倒を見続けないといけないの?
いや、まぁ半年ぐらいでいいと思うけど。
半年間、毎日フロントマンに張り付くの?
そんなことできないけどさ。
月に1度くらい集まって、新しい会社はこうですなぁとかああですなぁとか、話し合おう。
それぐらいなら、まぁできそうかな。
新しい会社も、初めのうちはわからないことが多いと思うんだ。
管理組合でいろいろ教えてあげる必要があるだろうね。
Point
管理会社を変えて、前より悪くなることって多いの?
自分が引き受けたケースでは、幸いにしてまだ知らない。
でも世間的には、かなりあるんじゃないの。
何が原因で失敗するんだろうね?
たぶん価格や営業マンの雰囲気で、てきとうに会社を選んでるんだろう。
それじゃ失敗するに決まってると。
うん。ギャンブルになるからね。
じゃあ、ギャンブルにしないためにはどうすれば?
こちらで業務の仕様をすみずみまで指定した上で、しっかりした内容の契約書を交わすこと。 それをサボらなければ、そうそう変な会社をつかまされることはないはずなんだ。
ガチガチの契約書で縛っちゃえば、手抜きしたくてもできないってことね。
うん。少なくとも最初の数年は。
ん、じゃあそれ以上経つと、手を抜いてくるの?
その可能性もあるよ。
管理組合が油断していれば。
何で?
契約書で縛ってるんだから、手は抜けないはずじゃないの?
抜けないはずなんだけど、それでも抜いてくるんだね。
ほんとに?
ずいぶんいい度胸してるんだね。
だって管理組合が無関心だと、手抜きしても気付かれないんだもの。
向こうもその辺を察知して、だんだん仕事の質を落としてくるわけ、ソ〜っと。
けしからんな。
だから管理会社にきちんと仕事をしてほしいなら、管理組合が常に目を光らせてないといけないってことさね。
会社を変えるだけじゃ、ダメなんですな。
ということで見直しの流れでした。
みなさまお役に立てたでしょうか。
ごきげんよう、さようなら。
Point
【目次】 管理会社見直しの進め方