良いフロントマンの見極め方
管理会社変更の成否を分ける最も重要な要素の1つに、「良いフロントマンと出会えるか」という点が挙げられます。 というのも管理会社のサービスの質は結局のところ現場担当者の能力次第という面があるからです。
良い担当者を事前にどうやって見極めればよいか、いくつかのポイントをご紹介しましょう。
- 1.管理業務主任者の有資格者率
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『管理業務主任者』の資格を持っている社員の在籍率を会社側に尋ねてみましょう。
80%以上のフロントマンがこの資格を持っているのが望ましいです。 あんまり低いようなら意識の低い業者だと思ってください。あくまで自己申告になるので会社側が嘘の数字を出してくることも考えられるのですが、 レベルの低い担当者に当たってしまうリスクをある程度回避できます。
- 2.資格を持っているフロントマンが担当してくれるか
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上記『管理業務主任者』の資格を持っているフロントマンが自分のマンションを担当してくれるのかを確認してみましょう。
ちなみにこの資格はいわばフロントマンにとっての運転免許証のようなもの。
法律で取得が義務付けられているわけではありませんが、持っていないようなら素人同然と言っていいです。 - 3.フロントマンの経験
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現場担当者が今の会社に入って何年目であるのかを尋ねてみましょう。
この業界は離職率が高いので、経験の少ない社員に当たってしまう可能性もあるからです。同時に社員全体の平均勤続年数も尋ねてみると良いと思います。
最低でも5年以上の会社を選ぶべきでしょう。私の経験から言って、社員の離職率の高い業者は提供するサービスの質が低いです。
社内の居心地が悪ければ、社員も能力を発揮できないものです。 - 4.1人あたりの担当物件数
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フロントマン1人当たりの担当物件数を尋ねてみましょう。
あまり多いようだと1棟当たりに費やすことができる時間が減り、サービスが低下します。
1人15棟以下を目安にしてください。少ないほどいいです。 - 5.フロントマンの準回数
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現場担当者が月に何回マンションを巡回してくれるか確認してみましょう。
月に1度も来ない管理会社もたくさんあります。月1で来るのであれば普通。月2以上なら高評価です。 (回数だけではなく巡回の質も問題になるのですが、ここでは置いておきます。) - 6. 担当者の変更に応じられるか
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何かあったときに現場担当者を変えてもらうことができるのか確認しましょう。
どの管理会社も多かれ少なかれフロントマンの能力の差があります。 それに組合との相性の問題もあるでしょう。合わないことが明らかであるにもかかわらず、組合が我慢しなくてはならないようだと困ります。 - 7.担当者が質問に答えられるか
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候補先の業者と面談するときは、必ず現場担当者候補とその上司を同席してもらうようにしましょう。 そして質問等は(営業マンではなく)現場担当者に回答を求めるようにします。 そしてその人物の能力を量ってみることです。
大切なのはあくまで現場の人間のレベルです。
営業マンの人柄や能力はどうでもいいのですから。