設備点検時の立会い
新しい管理会社を選ぶ際は、設備点検を会社がどのレベルで行ってくれるのかを確認しましょう。 ここでは社員の立ち会いという観点からチェックしてみます。ポイントとなるのは以下の点。↓
- 点検に管理会社の人間が立ち会うのか、それとも下請けの業者に丸投げするのか。
- もしも立ち会うのだとすれば、具体的にどのような立場の人間が立ち会うのか。 管理員なのか、フロントマンなのか、それとも専門知識を持った社員なのか。
責任ある立場の社員に立ち会ってもらえれば、点検業者も手が抜きにくくなり、 また点検中に何かトラブルが起きたときの対処もスムーズになるというメリットがあります。
特に消防点検や雑配水管の清掃には、専有部分への立ち入りが必要になるということもあり、 点検業者が誤って部屋の何かを壊しただの、配水管が破裂して漏水しただのといったトラブルがしばしば起きます。
サービスレベルを5段階で格付けするならこのようになるでしょう。↓
数字が大きいほど、レベルが高いという意味です。
レベル5 管理会社の技術社員が点検に立ち会う
設備に関する専門知識を持った社員が点検に立ち会います。
管理組合にとって最も望ましい形です。
レベル4 管理会社のフロントマンが点検に立ち会う
フロントマンが点検に立ち会います。
設備に関する専門知識という点で多少の不安はあるものの、管理員に立ち会いを任せるのに比べると、組合にとっての安心感は上です。
レベル3 管理員が(勤務時間外でも)点検に立ち会う
管理員が(たとえ通常の勤務時間外であっても)点検に立ち会います。
専有部分への立ち入りが必要になる点検において、夜間や祝祭日にも対応してもらえるのは大きいでしょう。
レベル2 管理員が(勤務時間の範囲で)点検に立ち会う
管理員が、通常の勤務時間内の範囲に限り、点検に立ち会います。
サービスの質としては低いと言えます。
レベル1 管理会社は立会いを行わない
管理会社は点検時の立ち会いを行いません。
サービスのレベルとしては論外と言えるものですが、事実そういう会社も10%ぐらいあります。
多くの会社は2〜3のレベルでしょう。
私はレベル3以上が合格だと思っています。
たとえ1〜2レベルの会社であっても、組合の方から要請があれば「3」までは受け入れてくれる可能性が高いと思われます。 レベル4〜5は交渉次第といったところでしょうか。