合人社計画研究所ってどんな会社?
広島市に本社を置く管理会社。従業員数は2024年時点で5,037名。
受託戸数上位10社の中で西日本に本社があるのは、この合人社だけ。
多くの同業他社と違い、合人社はマンションの供給会社を親に持たない、いわゆる「独立系」の管理会社。 日本ハウズイングと共に独立系の2トップと呼べる存在。
創業は1980年。当初は建築設計・コンサルタント会社だった。
マンション管理に乗り出したのはその3年後で、1983年。
管理会社としての歴史は他の大手と比べると浅い方といえる。
受託戸数は2024年現在、243,638戸で業界7位。
委託費の安さを武器に(日本ハウズイングと共に)驚異的なペースで戸数を増やした時期があった。
現在はライバル各社の反撃もあって、かつてほどの勢いではない模様。
ちなみに低価格の理由は、人件費の安い広島で事務処理を一手に引き受けるなどの徹底的な合理化経営にあるとのこと。
営業に力を入れると共に管理会社の買収にも積極的で、 トーメン建物管理、ダイイチ合人社建物管理、はグループ会社。
2008年には不動産業の原弘産と組むかたちで、 業界最大手の日本ハウズイングに買収をしかけ大きな話題となる。
買収は失敗に終わるものの、その後も両社のつばぜり合いが続き、2012年3月、ついに業務提携を発表。 合併し受託戸数およそ50万戸の巨大管理会社が誕生するかとも思われた。
が、そうはならず、別の管理会社として両社とも提携前と特に変わらず活動を続けている模様。
その派手な活動から、ある種業界の風雲児的な存在であり、 そのためインターネットでは同社に対する書き込みを非常に多く見ることができる。 それが風評にすぎないのか、それとも実態を表しているのか定かではない。
イダケンと合人社
合人社の物件は、4件関わったことがあります。
フロントマンについては、ある程度年齢のいった、業界未経験の転職組の人が多い印象でした。 人の好い方が多かったです。
ただ、フロントマンとして長い経験を積んでいないので、ノウハウに欠けている部分はあったようにも思います。 当たり外れも出やすいのかなと。
もっとも、イダケンは最近は合人社と関わっていないので、今はぜんぜん違うのかもしれません。
委託費は昔は安かったですが、今はどうなのでしょうか。 あいにく最近のことは知りませんが、委託費のコストの大部分を占めるのは、管理員や清掃員の人件費であり、そこが高騰している以上、他社と差別化をはかるのは難しくなっているはずだと思います。
同じく低価格を売りにしていた日本ハウズイングは、今はもう提案力重視にシフトしているので、合人社もそうなのかもしれません。
大規模修繕についていえば、ここは大規模修繕を自分たち(合人社エンジニアリング)に任せてくれることをかなり強く期待しているところがありました。そうでなければ利益が出ないのでしょう。
ここの物件で、大規模修繕コンサルタントとしてイダケンが他の工事業者から相見積もりをとったときは、良い顔をされなかった思い出があります。
気になるところもありますが、それでもかつては委託費が安かったので、選択肢としてアリだったと思います。 現在のことは知らないので何ともいえません。
- 合人社のホームページ
- 高層住宅管理業協会(←管理会社の業界団体)における同社の紹介ページ