管理会社の探し方
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見直し活動が本格的にスタートしたら、いよいよ管理会社のリストアップに入ろう。
入ろう。
といっても管理会社はたくさんあるから、どこを選んで良いやらわからないと思う。
どこも同じに見えるしね。
とりあえず外せない条件としては、高層住宅管理業協会に加盟している会社であること。
何だいそれは?
管理会社の業界団体。
それなりの会社は全部ここに加盟してるから、加盟してない会社は問題外として候補から外していい。
そこに加盟してるかどうか、どうやって確かめればいいの?
協会のHPから登録企業を調べることができる。
ほうほう。
このサイトでは管理会社を地域ごとに絞り込んで探すこともできるから、活用すると良い。 営業所がマンションの近くにあるってのは、大事なポイントだし。
活用してみるよ。
さらに登録企業の受託戸数も掲載されてるから、どこが大手なのかもわかる仕掛けになってる。
便利ですな。
ただ、今のところ、受託戸数で絞り込みをかける機能は用意されてないようだ。 各社の紹介ページをいちいち開いて、受託戸数がいくつか調べてまわらないといけないみたい。
不便ですな。
ちなみに、受託戸数が多いのが良い会社だと言うつもりはないよ?
ただ現実には多くの管理組合は中規模以上の会社を選びたがるようではある。
まぁそういうものでしょうな。
受託戸数ランキングをここでまとめてるから、良かったら参考にどうぞ。
まずは緩やかな条件で絞り込もう
管理会社は全国に数えきれないほどあるので、見積もり先を探すだけでも大変です。
まずは緩やかな条件で絞り込んでいきましょう。例えば・・・
- 高層住宅管理業協会に加盟していて・・・
- 営業所が近くにあって・・・
- 受託戸数が1万戸以上の会社
これだけでも2〜30社に絞れるかもしれません。
そこから各社のHPを見るなり、各種ランキングを参考程度に眺めるなり、
もしもコンサルを起用しているのであれば各社の特徴を聞いてみるなりし、5〜10社程度、選ぶとよいでしょう。
この時点ではあくまで見積もりをとる候補先に過ぎないのですから、そう神経質に比較をする必要はないでしょうし、 そもそも比較するための材料も足りません。
お役立ちサイトの紹介
国土交通省の『ネガティブ情報等検索システム』というサイトをご存知でしょうか?
過去2年間に横領事件などを起こし行政処分を受けた管理会社を調べることができるので、利用価値がありそうです。
管理会社をリストアップする際に、忘れてはいけない点が1つある。
何でしょう。
いま契約している管理会社を、必ず候補の1つに入れておくこと。
何で?
もともと管理会社の見直しって、最初から変更ありきではなく、「とりあえず他の会社にも話を聞いてみましょうよ」という流れで進むことが多いわけ。
ふ〜ん。
だから最初から選考外にすると、話が違うということになる。
そうだね。
さらに言うと、仮に最初から会社を変更する方向でマンションが一致していたとしても、やっぱり今の会社を最後まで候補に残すべきだよ。 いちおうチャンスをあげるってこと。
それはまたどうして?
今の会社を早い段階で外してしまうと、向こうがそれを逆恨みして、この後、妨害工作をしかけてくるかもしれないんだ。
またまた。
ほんとほんと、実際してくるんだよ。
理事会を中傷する文書を匿名でばらまいたり、陰湿な嫌がらせを。
めったに無いケースでしょ?
そうでもない。何らかの妨害をしかけてくる可能性は、けっこう高い。
3〜40%ぐらいあるんじゃない?
たとえば一部のマンション住人をとりこんで反対運動を起こしたり。
そうなんだ。 怖いなぁ。
だから変に向こうを刺激しないよう、契約更新の可能性を残してあげたほうがいいんだ。 たとえそれがポーズに過ぎなくてもね。
選ぶ気もないのに、形だけその気を見せとくってわけですか。
まぁ平たく言えばね。
なんかズルいね、そういうの。
向こうがもっとズルい妨害をしてくるんだから、仕方ないじゃないか。
でも向こうだって、こっちが本当は契約するつもりがないことぐらい、わかってるんじゃないの? 百戦錬磨なんだし。
そうね、わかってるだろうね。
それでも候補の1つに入ってる限り、反対運動は起こしにくいものだよ。
そうかな?
そうだとも。
反対派が何を言ったって、こちらは「まだ今の会社を変えると決めたわけじゃありませんよ」と返せば済むんだから、向こうはやりにくい。
受け流せるというわけですか。
Point
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【目次】 管理会社見直しの進め方
- 01. 見直しを検討する前に
- 02. コンサルの起用を検討する
- 03. 専門委員会を結成しよう
- 04. 総会で事前承認を得よう
- 05. 広報活動
- 06. 管理会社をリストアップしよう ←Now
- 07. 見積もりを取ろう
- 08. プレゼンテーション
- 09. 総会決議をとる
- 10. 契約を交わす
- 11. 見直し後の仕事