イダケンの自信
マンション管理士という仕事について考えることがあります。
考えるというより心配してしまうのです。
大丈夫なのかなぁ、この資格の将来は・・と。
この資格が創設されて十数年、最近でこそテレビで紹介されるなど知名度が高まってきた感があるものの、 まだまだ「管理人」と間違えられてしまうような頼りない状況です。
「そもそもマンション管理士なんて要らないからだよ」
こう言う人もいるでしょう。でもそれは間違っています。
マンション管理士への潜在的な需要はあるのです。 これはもう間違いないところです。だって管理組合(と管理会社)だけでマンションの価値を守っていけないことは、 これまでの歴史がもう充分証明しているではありませんか。
それがわかったから、国はこの資格を創設したのです。
このままじゃ日本中の多くのマンションがスラム化しそうな気配が濃厚にただよってきたものだから、
国は慌ててこの資格を創設して、管理組合を助けるという使命を我々に与えたのです。
つまりこの資格、いわば時代の追い風を受けているという今ではかなり珍しい部類に入る仕事です。 (反対に時代の逆風を受けている仕事なら世の中にたくさんありますが。)
なのに知名度は思ったように上がっていかない。
必要とされてるはずなのに上がっていかない。
これって何故なんでしょう・・?
それを単に時間の問題だと考える向きもあるでしょう。
きっと時間が解決してくれるから、まぁ焦らないでいこうじゃないか、と。
でも私はそれほど楽観的になれません。
というのも、マンション管理士の知名度が今ひとつ高まらないのは、われわれ「先行組」のあり方にも大きな原因があると思っているからです。
一般に新しい仕事が世間から認知を受けるには、「その業界の先行者がどれだけ良い仕事をしたか」が重要になってくるはずです。 たとえば野球の世界には長嶋茂雄がいたし、マンガの世界であれば手塚治がいて、その分野を世間に認めさせるのに大きな貢献を果たしました。
つまりこのマンション管理士という資格の未来は、われわれの活躍にかかっています。 いくら時代の後押しを受けていたって、われわれ先行組がいい加減な仕事をしていたら、たぶん今から20年後30年後、 この資格は残っていないでしょう。そう強く感じます。
しかし現実問題、管理組合の要求に高いレベルで応えられるマンション管理士が、今どれだけいるというのでしょう。 知識、そして経験、プロと呼べるレベルにあると自信を持っていえる人は一体どれだけいるのでしょう。
今現在、世間が我々に対して持ってるイメージというのはたぶんこうです。↓
「マンション管理について、普通の人よりは詳しいというだけの人」
「いないよりマシだけど、いても大して役に立たない人」
要するにお金を払ってまでアドバイスを受ける価値はないよねと、
そんな風に思われているのです、きっと。
そうしたイメージを払拭することこそ我々の使命のはずなのに、 でも実際にはむしろそれを強化する方向に全力で突っ走っているような、そんな人が多いような気がしないでもない。 言いたくないですけど。
我々の仕事はマンションという資産管理のお手伝いをすること。
つまり限りなくファイナンシャル・プランナーに近い性格を持ちます。
高度な知識・スキルが求められるし、責任だって大変に(!)重いものがある。
誰にでもできる仕事ではないはずです。
資格取得の過程で参考書で知識を詰め込んだだけの人間が、副業感覚で手を出していい仕事ではないはずです。
でも本当にそうした使命に見合った能力や覚悟を持って仕事をしてるんですかと、 そんな風に言いたくなる人だって実際多いと感じます。
そもそも能力以前にやる気が足りていません。
積極的な営業努力をしない。潜在的な需要を掘り起こそうという努力をしない。
NPOに登録して行政からおこぼれのような形で仕事をもらうことしか考えていない。
そんなことじゃどんどん先細りしていくのは目に見えているのに・・。
何も営業にガツガツしてればいいとは言いません。
でもこの資格、ただでさえ「定年退職者の暇つぶし」みたいに思われてるのですから、もう少しバイタリティを発揮していかないと、
いつまで経っても世間の見かたは変わらないでしょう。
「自分をプロデュースする情熱やアイデアさえ持ち合わせてない人間が、管理組合に良いアドバイスなんてできるわけないよね。」 多くの管理組合はそう見てます、たぶん。
まぁ要するに言いたいのはこういうことです。
イダケンはそういう枯れ果てたマンション管理士ではないです、と。
私は本気でこの仕事に取り組んでいます。専業でこの仕事をしています。
そして食えています。
やる気・情熱に自信があるし、知識の量にも自信があるし、 管理会社フロントマン10年の経験に裏打ちされた、現場で通用する、真の活きたノウハウを持っていることに自信があります。
管理会社の業務に精通しているからこそ、彼らの仕事ぶりをチェックできます。
彼らがその場しのぎの言い訳をしても、「いやそれは違うでしょ」と指摘ができます。
フロントマン時代に厳しい目を持つ管理組合に鍛えられたからこそ、 マニュアル的ではない質の高いサービス、1歩先を行くキメの細かいサービスを提供できます。
本物のマンション管理士に何ができるのか、是非あなたの目で確かめてください。
私を味方につけることでマンション管理がどんな風に良くなるのか、よみがえるのか、あなたの目で確かめてください。
イダケンは自分がこの資格を引っ張っていくぐらいの気持ちで仕事をしています。