なぜ会社を辞めたのか
イダケンはかつて管理会社のフロントマンでした。
そこでマンション管理のやりがいに目覚め、今はこうしてマンション管理士をしています。
なぜ会社を辞めたのか?
社員を続けながら良い仕事をすることに限界を感じたからです。
管理会社時代のイダケンは、組合の方を向いて誠実な仕事をしていたつもりです。
はい、その点には自信があります。頑張りました。
でもやっぱり、しょせんはサラリーマンですから。
企業の論理にはどうしても逆らい切れないところが出てきます。
例えば管理費の問題。
私は自分が担当するマンションの管理委託費をいつも高すぎると感じていました。
もっと削減できるはずだ、と。
でも自分から組合にそうだとは言えませんでした。
言えないでしょう、いくらなんでもそれは・・・。
組合の方はイダケンという人間を信頼し、腹を割って話をしてくれているのに、 自分はその気持ちに応えきれない。そこに心苦しいものがありました。
会社ではかなり「物言う」社員でした、私。
飲み会の席で社長に、「今のままでいいのかよ!」的な暴言吐いてグーで殴られたことあります。
直属の上司にかみ付いた時は、「じゃあ自分で会社やればいいじゃん」と言われました。
そして会社を辞めました。
業界を外から変えるのが私の仕事です
こうして私は自由に物を言える立場を手に入れました。
今は100%管理組合の方を向いて仕事をすることができます。
物言う相手は大抵管理会社の社員です。
つまりかつての自分と同じ立場にいる人間。
正直、多少の心苦しさを覚えることもあります。
社員としての彼らの立場、イダケンにはよくわかってしまうだけに。
「アンタなんかいい気なもんだよな。しょせん業界から逃げた人間じゃないか。」
もしかしたらそんな風に思われているのかもしれません。
それでも言うべきことはガンガン言います。
それが私の仕事だし、それに外から圧力をかけていかなければあの業界は変わらないことを誰よりもよく知っているからです。
業界の自浄能力に期待するのは、はっきり言って無理でしょう。
それにね、私は安定したサラリーマンの地位を捨ててマンション管理士として独立したのです。 それなりのリスクを払ったのだから、管理会社のやり方に・・・かつて自分がいた業界のやり方に・・・文句を言う資格があるはずです。
そうでしょう?
もしも会社に残って内側から業界を変えてやろうと奮闘している社員がいるのなら、そんな君にはエールを送りたい。 イダケンは外から、君を援護してみせる。