まとめ 大規模修繕3つのパターン
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これまで見てきた大規模修繕の3つのパターン、管理会社お任せ方式、工事業者お任せ方式、そしてコンサル方式(設計監理方式)、 それぞれのメリット・デメリットをまとめます。
【メリット】
- 管理組合にとって1番楽。負担が少ない。
- 気心の知れたフロントマンのサポートを受けられる。
- アフター保証が安心。工事完了後の不具合は管理会社に訴えればいい。
- 最もオーソドックスな方式なので、もし失敗してもこの方式を選択した理事会が悪く言われる可能性が比較的少ない。
【デメリット】
- 競争原理が働かないので高くつく。
- 施工業者は管理会社がなれあいで選ぶので、実力がどの程度なのかわからない。
- 施工業者と管理会社は身内のような関係のため、手抜き工事のチェックをきちんとしてくれるか不安。
【メリット】
- 施工業者を管理組合が自分の目で選べる。
- 競争原理が働くので、価格が最も安く収まる。
【デメリット】
- 良い業者を管理組合だけで選ぶのが難しい。失敗すれば理事会の立場が悪くなる。
- 工事業者はマンション管理のプロではないので、管理組合のサポート面が弱い。
- 身内同士で手抜き工事のチェックをきちんとしてくれるか疑問。
- 業者の倒産の可能性など、アフター保証にやや不安が残る
【メリット】
- 最も中立的な立場で建物の診断や工事の設計ができる。
- 施工業者を選ぶ際に専門家のアドバイスを受けられる。
- 業者の選定には競争原理が働くので、(管理会社お任せ方式に比べ)安く収まる。
- 第3者によるチェックが働くので、手抜き工事を防ぎやすい。
【デメリット】
- コンサルに払うお金が余計にかかるので、工事業者お任せ方式に比べると高くつく。
- 良いコンサルタントを選ぶのが難しい。悪い専門家につかまるとメチャクチャにかき回されてしまう。
- 工事完了後に何か不具合が起きたときの責任の行方がはっきりしない。 コンサルの設計による不具合なのか、施工業者のミスなのか、マンション住人は誰に修理を頼めばいいのかわかりにくい。
- 0-1. 大規模修繕はいつ始めればいいの?
- 0-2. 修繕委員会を結成しよう
- 0-3. パートナーを選ぼう
- 0-4. 管理会社お任せ方式とは
- 0-5. 管理会社お任せ方式とは その2
- 0-6. 工事業者お任せ方式とは
- 0-7. コンサル方式とは
- 0-8. コンサル方式の欠点
- 0-9. まとめ 大規模修繕の進め方の3つのパターン ←Now
大規模修繕3つの方式 具体的な流れ
さてここからは「管理会社お任せ方式」、「工事業者お任せ方式」、「コンサル方式」のそれぞれ具体的な流れを見ていくことにします。
3つの方式のどれから見てもらっても構いません。お好きなところからどうぞ。
全体のページ数はけっこうありますが、がんばって読んでみてください。きっと役に立つ情報があります。
大規模修繕の進め方がわかります。
1.管理会社おまかせ方式の大規模修繕の流れ
2.施工業者おまかせ方式の大規模修繕の流れ
- 2-1. まずは業者を選ぶところから
- 2-2. 見積りを取ろう
- 2-3. 総会決議を採ろう
- 2-4. 説明会を開催しよう
- 2-5. 工事の開始
- 2-6. 工事を終えて
- 2-7. 工事業者お任せ方式のまとめ