工事の前に説明会を開催する
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さて、総会での決議も終わったところでいよいよ工事に入るんだけど、 その前にまだやらなければいけないことがある。
なんでしょうか。
住人説明会の開催だ。
マンションの人たちを集めて、「今度の工事はこんな感じで進みますのでよろしくお願いしますね」的なことを説明しておくの。
それはさっき総会で説明したんじゃなかったっけ?
あれはどこを直しますとか、いくらかかりますとかって話ね。
今度の説明会では、工事の間はこんなことを注意してくださいねみたいな話をすんの。
生活への影響について。
それってどうしてもやらなくちゃいけないの?
やっとくに越したことはないですよ、ぐらいのことじゃなくて?
やらないといけないことなの。大規模修繕って人が住みながらの工事になるから、 騒音とか異臭とか、ストレスがすごいわけ。 黙って工事なんて始めようものなら必ず文句が出るんだ。
それは嫌だね。
事前に説明を受けてれば、まだ我慢もしてもらえるからね。
わずかな手間を惜しんで説明会をサボってはいけない。
大規模修繕ではこういう細かいことがとても大切なんだ。
Point
住人説明会で知らせるべきこと
住人説明会では工事の概要について知らせるとともに、今後の生活に出そうな影響(たとえば騒音・異臭)について周知します。
「こういう紙が郵便受けに入ったら洗濯物は干さないでください。」
「バルコニーには物を置かないでください。今置いてあるものは○日までに片付けてください」
↑こうしたマンション住人に制約を強いる事項については、 伝え忘れがすぐ理事会へのクレームにつながるので特に要注意です。
とは言え、説明はコンサルが中心になって行ってくれるので、 管理組合の負担はそう大きくないだろうとは思います。
説明会に来ない人もおそらく多いので、専用の掲示板を設置し、情報の周知を図ります。
とりわけ重要な事項は全戸に案内分を配布するのが良いでしょう。
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