CM方式の大規模修繕とは何か
さて、これまで大規模修繕の進め方を色々と見てきました。
きました。
大規模修繕には3つのパターンがあるんだった。
「管理会社お任せ方式」、「工事業者お任せ方式」、「コンサル方式」だ。
そうだったね。
ところが最近ではその3つのどれにも当てはまらない、いわば「第4の」方式をとるマンションも増えてるんだ。
ニュータイプってわけですか。
その第4の方式を「CM方式」という。
「コマーシャル」のCM?
ううん、全然関係ない。
「コンストラクション・マネジメント方式」の略なんだけどね。
何やら難しい横文字だね。
直訳すれば「工事管理方式」ってところかな。
何のこっちゃわからん名前だ。
どんな方式なのさ?
なかなか説明が難しいんだけどね、言ってみればコンサル方式のパワーアップ版みたいな感じなんだよ。 ということでまずはコンサル方式を、ここでもう1度復習してみようじゃないか。
この方式では「しんだん」と「設計」を外部のコンサルタントが、「工事」を別の専門業者が・・という分業体制をとるんだった。
そうでしたな。
で、この分業体制をもっともっと進めるとCM方式に進化しますよ、とまぁそういうイメージなんだ。わかるかな?
ちっともわからんよ。
あのさ、コンサル方式ではコンサルが設計をして、工事業者の選定も手伝って、手抜き工事のチェックも行って・・と、 1人でいろいろやったじゃないか。
うん。
でもそこを分業してだね、コンサルが自分で設計をやらずに、その仕事を外部の設計事務所に任せても良いんじゃないかと、誰かが言い出したんだね。
ん、つまりどういうこと?
つまり大規模修繕という舞台に、「管理組合」、「コンサルタント」、「設計事務所」、「工事業者」の4者が登場するってこと。
そういうのをCM方式って言うの?
まぁCM方式の1つのパターンだね。
そもそも何でわざわざ登場人物を増やさないといけないのさ?
分業を進めるほど費用が透明になるんだよ。
一式でいくらですじゃなくて、設計にかかる費用はいくらですって具合にコストが明確になる。
ふ~ん。
だからコストの比較がしやすくなって、結果的に大規模修繕が安く収まるかもしれないですよと、まぁそういうことなんだね。
わかるようなわからんような。
イメージとしてはパソコンの自作に近いかな。
ほら、1つ1つのパーツを自分で選べば大抵安くあがるじゃないか。
コストパフォーマンスの高いパーツを組み合わせることができるから。
あー何となくわかってきたような。
Point
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