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マンション大規模修繕の進め方を徹底的に解説

【設計】どんな工事を行うか計画を立てる

【前のページ】  « 1-1. まずは建物診断を行おう

さて、建物しんだんが終わったら次は設計だ。
しんだんの結果に基づいて、どんな工事をすればいいかを決めるのだ。いくらぐらいかかりそうかも算出する。

管理会社がやってくれるんだよね。

そうなんだけど、まさにそこに不安がある。
今まで何度か言ってきたけど、基本的に管理会社にはマンションの積立金を節約しようという意識が欠けている。

しょせん他人のお金だもんね。

親身になってくれないだけなら、まだ良いんだよ。
実際にはむしろ積極的に積立金を使わせようとしてくる。割高で必要もない工事を勧めることで。

そんな会社ばっかなの?

ばっかじゃないさ。でも決して少ないわけでもない。
大規模修繕って多くの管理会社にとって「かきいれどき」なんだ。
そこで大儲けすることを計算に入れてる会社が多いわけ。

フィーバーなのね。

まぁね。とりあえず管理会社は積立金をムダづかいするもんだぐらいに思っといた方が安全かもしれない。

まずは疑ってかかれってか。

自分の身は自分で守るしかないからね。

Point

大規模修繕は多くの管理会社にとって最大の収益源。 割高で必要のない工事を計画されることもあるので、注意が必要。

工事にかかる費用は増える可能性がある

工事にいくらかかるかは、この設計段階で算出します。
しかし金額はあくまでも推定の値に過ぎない点に注意です。

いくら事前の診断や設計を綿密に行おうとも、やはり実際に工事が始まってから判明する問題もあります。 特に建物診断はしょせん足場をかけていない段階での調査なので、 いざ足場をかけて調べてみたら予想より劣化の箇所が多かった、という可能性は大いにあるのです。

そのため大規模修繕には仕様の変更、追加の工事が付き物と考えるべきで、 予算もその分を見越して予め少し(5~10%)大目に取っておく必要があるでしょう。

ただし追加工事というのは割高となる傾向が強く (というのも工事が始まってからは今さら業者を変えることができない手前、向こうの言い値で価格が決まるので)、 できれば少なく抑えたいところです。

建物診断や設計に充分な時間を取らないと、追加の工事が増え、結果的に高くつきます。

もっとも、「管理会社お任せ方式」では最初から業者の言い値で価格が決まっているようなものなので、 追加工事だからといって何が変わるでもないのかもしれませんが・・。

Point

大規模修繕には、追加工事や仕様の変更が付き物。 予算もその分を見越して、少し多めに取っておくべき。

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【目次】 管理会社おまかせ方式の大規模修繕
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  1. 1-1. まずは建物診断を行おう
  2. 1-2. 設計をする  ←Now
  3. 1-3. 総会決議を採ろう
  4. 1-4. 説明会を開催しよう
  5. 1-5. 工事の開始
  6. 1-6. 工事を終えて
  7. 1-7. 管理会社お任せ方式のまとめ

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