見通しの良いシートを使う
大規模修繕の工事期間中は、外側に汚れが飛散しないよう、マンションを養生(ようじょう)シートで囲います。↓
この写真の現場では、白のメッシュ地の養生シートを使っています。
通常よく使われるのがこの白色のシートです。
ところがこの白メッシュのシート、透過性が高くないため、マンション住人にとってはストレスの元。 数ヶ月の長い工事期間中、視界を塞がれるのかと思うと少々憂鬱です。
そこで最近利用されるようになってきたのが、黒メッシュと呼ばれる養生シート。
文字通り、黒地のメッシュシートです。↓
見てください。これが黒メッシュの内側から外を見たところ。↓
シートが目立たないクリアな視界で、圧迫感が少ない。
白と黒、外側からの比較です。だいぶ違うのがわかりますね。↓
黒メッシュは白地に比べ、一平米当たり100円ほど高価になります。
そして工事が終われば取り除いてしまうものでもあるため、そこにお金をかけても仕方ないと考えるコンサルタントも、あるいはいるかもしれません。
しかし、大規模修繕はただ工事が上手くいけばいいというものではなく、 工事期間中のストレスをいかに抑えることができたか、そういう部分にももっと関心を向けるべきだとイダケンは思っています。
なのでイダケンはこの黒メッシュの養生シート、基本仕様としています。
もちろん何にお金をかけて何にかけないのかは、最終的に管理組合が決めればいいことなのですが、大体みなさんこの黒メッシュを希望なさいます。好評です。
予算の関係上、黒メッシュの利用が厳しい場合もありますが、 そういう時も簡単に諦めるのではなく、例えばバルコニーに面する部分だけでも黒メッシュにするとか、新品ではなく中古を使うとか、 いろいろ工夫しながら設計をしています。