鉄部塗装の品質チェック
鉄部塗装は4段階にわたり行います。
まずは下地のサビを落とし、次にサビ止めの塗装をし、その上から中塗り、最後に上塗りをして完成です。
作業に手抜きが無いかコンサルタントがチェックする場合、合計4回のチェックが必要になります。 サビを落としてから1回、サビ止めを塗ってから1回、中塗りの後に1回、上塗りの後に1回。
ところがコンサルタントによってはこの4回のチェック作業をさぼり、最後の上塗りが終わってからようやく重い腰を上げ、品質を確認しに来ます。
それでは表面の仕上がり具合しかチェックできません。
上塗りでごまかしてしまえば、下地がどうなっているのかわからないからです。
ちゃんとサビを落としてから塗装をしたのか、サビ止めはきちんと塗ったのか、塗装は中塗り・上塗りと2回にわけて行ったのか、 確認することができません。表面はきれいでも、工程を省いた塗装は早く劣化します。
コンサルに入ってもらった場合は、その人物がきちんと4回のチェックをしてくれたのか、写真付きのレポートを提出させるなどして確認しましょう。
(ただし経費節約のために最初からチェックの回数を減らす契約になっている場合もあるので、4回のチェックをしなかったからといって、それだけで質の低いコンサルタントと決めつけることはできません。)
下の写真は、サビ止め塗装が終わってからイダケンが品質のチェックを行ったときのものです。
サビ止めが表面に塗られています。
表面の仕上がりはOKでした。
扉を開けた中身はどうでしょうか。↓
写真下の部分は水が入るとサビが発生しやすい箇所です。
塗装をしにくい箇所でもあるのですが、隅々までサビ止め塗料が塗られているかチェックします。
今回はOKでした。この上から仕上げの塗装を行うことになります。
下の写真は別の箇所です。塗装がきちんとされているか確認を行います。↓
表面はOKでした。隅々まで丁寧な仕事がされています。
ところが扉を開けて裏側を覗いてみると・・・。
グレーの塗装の中に赤い縦の線が見えます。↓
この赤色は下地のサビ止めの色が見えてしまっている状態です。 手直しをお願いしました。 裏面で劣化しにくい箇所だからといって、雑な仕事は許されません。